こんにちは、Nです(^^)
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ちょっと前にはなりますが、
狂炎ソナタ観ました〜!!
初!韓国ミュージカル!!
オンラインって素晴らしいですね✨
前回の反省を活かし、昼の部、終わりまで家に誰もいないことを確認しての挑戦です😎
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あらすじはさらっと
「グロリア・アルティス」賞を受賞し、華やかにデビューしたものの、後に一曲も書けず、いつも不安に苦しむ作曲家J。
音楽的天性に恵まれながら、記譜が出来ないS。彼らは長年の友人であり音楽的ミューズである。
Jはクラシック界で著名な教授Kを訪ね、再び作曲を始めるが、頻繁なる冷評と重圧に勝てず泥酔し交通事故を起こしてしまう。
目の前で目撃した『死』。そして血の匂いと共に嘘のように完成させた第1楽章。
信じ難い曲の誕生理由が『死』であると悟った教授Kは、曲の完成のためJに殺人をそそのかし、Jは第2楽章のため殺人を犯すことに……。
果たしてJはソナタを完成させることができるのだろうか。
テレビ朝日
世の中のどこにもない音楽
血に染まった第5楽章が今、始まる
とのことです。
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なんとも恐ろしい・・・
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J役は
キム・ジチョル、SUPER JUNIOR リョウク・PENTAGON フイ
S役は
ユ・スンヒョン、N.Flying ユ・フェスン、Golden Child ジュチャン
という、顔ぶれです。
(韓国のミュージカルってこんなにアイドルが出るものなのだろうか、、)
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チケットを買うに至る経緯を書こうと思ったのですが、
そんなことより、中身が良すぎて、感動してしまったので、
もう感想に行きます。
※(もう全公演終わってますが一応)ネタバレしてる気がするので注意です。
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まずは、音楽の話。
もともとミュージカルは結構好きな方なのですが、
私が知ってるミュージカルって、どちらかというと、
こんなのとか
こんなのとか
こういうのなんですよね。
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ダンス!歌!ダンス!歌!アンサンブル!楽しい!感動!
みたいな感じ?(文字にするとバカにしてるみたいですが、実際は泣くほど感動してます笑)
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ただ、今回の狂炎ソナタは、
登場人物は先ほど紹介した2人に教授K役を加えた、3人
だけ。
観終わって初めて、あ、このミュージカルって3人しか出てこないんだって思いました。
大きな場面チェンジもなく、
ずっと同じ、暗くて、小さい作業室で話が進みます。
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もちろんダンスなんて一つもなくて、
伴奏もピアノとバイオリンだけ。
でも、そのピアノとバイオリンの旋律が本当に美しい。
(キャストもバリバリピアノ弾いてます。弾きながら歌ってます。)
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ただ、旋律は美しいものの、音楽自体はほっっっっっんとに暗くて、寂しかったです。。
歌や歌詞だけでなく、音楽そのものから
苦悩とか不安とか孤独みたいなものがこれでもかと伝わってきます。
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ただ、フイ演じるJが持ってる(歌う)、その不安とか劣等感みたいなものが、
「曲が書けないピエン😣」から来るものではなくて
作曲家とか芸術家とか関係なしに誰にでもある、
不必要に自分と他人を比べることからくる劣等感だからこそ、観ている人もJの気持ちがわかるんだと思います。
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逆に、SはずっとJに優しくて、
Sが奏でる音楽は、この作品には似合わないくらいに
優しくて、少し幼くて、
2人の本来の関係、純粋に音楽を楽しむ親友だった頃が容易に想像できてしまう、そんな音楽で。
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でもその優しさが、Jには耐えられないんですよね。
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純粋な優しさは時に人を傷つけるんです。しかも、された側はそれが純粋なものだってわかるから怒れないし、余計に辛い。
きっと、純粋な優しさに傷つけられたことがある人も、傷つけてしまったことがある人もいると思います。
(まさか傷つけてしまったなんて気づかないことがほとんどだとは思いますが)
それがいいとか悪いとかではなくて、
ただ、その優しさが時に人を狂わせてしまうことがあるんです。
「殺人により音楽を生み出す」っていう文字面だと、「気の狂った犯罪者」にしかならないんですが、
偶然と悪魔の囁きが重なって、殺人に至ったその経緯よりも、
罪を犯すずっと前からJが抱いている劣等感こそが根底にあって。
その劣等感は、結局、どんなに罪を重ねても消えないんです。
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最後まで自分との戦いなんですね。
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最後に自分で自分の音楽を書き上げたJが少しだけ誇らしげに見えましたね。
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ここからは話題を変えて、本命、フイの話。
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初めてのミュージカルということで、3番手かよくて2番手くらいの感じかなって思ってたんですが、
めっちゃ主役でした。
あらすじ読んだのになんで気づかなかったんだろう、自分がアホすぎてびっくりです。
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Jとして曲作りに苦悩しているフイが、もうなんか、現実味って感じで
演技なのはわかってるのに、とーっても心配になりました。
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泣きながら曲とか書いてないかなって、
Dr.BeBeとかバスキアとか、聴いてるとさらに不安になりそうです。笑
一旦、Humph!鬼リピで乗り切ろうと思います。
劇中ずーーーーーっと悲しそうで苦しそうだったので、
カーテンコールでなんだかホッとした表情を観ただけでこっちが泣きそうになりました。
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本人は公演をやりきった安堵感的なものだったかもしれませんが、
ゴリゴリに感情移入しているこちとら、
もう劣等感に終われなくていい、罪を重ねなくていい、そんな安心感に捉えられて、
お疲れ様って、ぎゅーーってしてあげたくなりました。
超絶ハッピーなカーテンコール大好きマンだったのですが、
心が穏やかになる素敵なカーテンコールでした。
どのみち泣くんですけどw
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そして、そして、なんとも殺人を正当化しそうなあらすじだと思ってましたが、
ちゃんと最後に
その曲が美しいと感じるのは、曲が作られる経緯だとか、作曲家の罪の意識だとかではなく、
その曲を今聴いてる、あなたの心の美しさなんだ
というメッセージがあって、なるほどと思ってしまいました。(メッセージはうる覚えかつ意訳・自己解釈です)
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よく考えたら、自分の好きな音楽って、こんなのとかあんなのとか考えて、
自分はこういうジャンルが好きなんだとか、誰がかく音楽が好きなんだとか分析はするけど、
結局自分が好きだから好きなんですよね。
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人はどうせ永遠ではないけど、その死をもってして生まれた音楽は永遠に残る
っていうこともそうだよな〜って思ってしまいましたが、
その死をもって生まれた音楽が美しいのは
決してその死をもって生まれたからではなくて
聴き手が美しいと思ったから
なんですよね。
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重要なのは音楽のインスピレーションじゃなくて、聴いてもらう側の気持ちだったと。
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なんだか、音楽とか人間とかについて、すごく考えさせられました。。
アホみたいなまとめをすると、
フイが好きな音楽を好きなように好きなだけ作ってね♡
です。(すきままですね)
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初韓国ミュージカル・初オンライン観劇・初一人観劇でしたが、
余韻がなくなってしまうのがもったいなくて、やっぱり現場で観てみたかったです。
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ということで、いつか生で観たいという新たな夢を描いたところで終わりにしますバイバイ🙌
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先程PENTAGONオンラインコンサートのところに初コメしたばかりなのにこちらにもすみません。。。
狂炎ソナタ、最終日を観ました。
フイの段々狂気じみていく表情や演技が素晴らしくて、終わった後、しばらくどんより動けませんでした。
フイのミュージカルまた観たいです。
いえいえ、読んでいただけて嬉しいです!
最終日に観られたんですね〜
私も終わった後、しばらくぼーっとしてました。オンラインなのに、余韻に浸れるとは、、
ぜひまた挑戦して欲しいですね!